グンマー帝国。
そこは豊かな山々に囲まれたアウトドアの聖地。
その中でも知る人ぞ知る、森林キャンプ場をご紹介していきます。
キャンプ初心者を試すかのような試練の数々。
失敗と発見に一喜一憂する夫婦を是非お楽しみ下さい。
わらび平森林公園キャンプ場
今回伺ったのは群馬県の森林、鶴の右翼の付け根あたりにあるキャンプ場です。
区画型オートキャンプ場のため車で乗り入れることができます。
AC電源はありませんが、区画の広さはかなり広くテントサイトの他にバンガローなどもあります。
キャンプ場の構造は以下のとおりです。
管理棟を中心に北と西にテントサイトが広がっています。
駐車場には展望台があり、天気がいいと山々を見渡すことができます。
施設紹介
チェックイン
キャンプ場へいざ出発。
高速道路は近くにないため、少し交通の便は悪いです。
本格的な山道に入った後、しばらく曲がりくねった道を進むため、酔いやすい方は要注意。
前回のキャンプが楽しかった分、今回も期待に胸を膨らませていたため、私もぱそも上機嫌でした。
駐車場に到着した我々を迎えてくれたのは大量のアブ。
車から出られないほどのアブが車に突撃してきて、軽く恐怖体験でした。
意を決して外に出ると、車内にアブが数匹侵入。
テンパった私が虫除けスプレーで抵抗するも全く意に介しません。
追い出すために開けていた運転席の扉から更にアブの侵入を許し、大パニック。
ぱそにチェックインをお願いしている間になんとかしようと頑張りましたが、どうにもならず。
途方にくれて周囲に目を向けると、別のキャンパーであろうおじさんが、こともあろうに車の全ての窓を全開にしているではありませんか。
しかし、おじさんは慌てる様子がなく、こちらを見ると手を振ってきました。
とのこと。
すぐに車のエンジンを消すと、確かに寄ってくるアブの数が目に見えて少なくなりました。
車内のアブも気がつけば何処かに行ってしまい、我々は車を取り戻すことに成功したのでありました。
設営
チェックアウトを終え、区画へ移動。
車一台止めても広さに余裕がある広い区画です。
少し天気が怪しくなってきたため急いで設営開始。
前回よりもタープを張るスピードが早くなった気がします。
雨のことを考え、今回はタープに角度をつけて設営してみました。
タープを張った時点で雨がポツポツと降り始めたため、残りの設営も急ぐことに。
一通り設営が終わった頃には、結構雨が降っていました。
あらかた整ったのを確認して、乾杯!!
きゅうりとビーフジャーキーをつまみに飲むビール。
たまりません。
この時は雨のキャンプも悪くないなあとか考えていました。
初めてのバトニング
今回は時間のかかる料理をする予定だったため、前回のキャンプで残った薪があったため、使用することに火を起こすことにしました。
ドヤ顔で取り出したのは新しく購入したナイフ。
前回、できなかったバトニングをするために購入しちゃいました。
YouTubeやブログで予習は十分。
みなさんのようにはうまくいきませんでした。
途中でナイフがつっかかってしまって、割ることも抜くことも難しい状況に…
理由はおそらく以下の3点。
ナイフを研いでいなかった
薪の木目が複雑だった
薪が湿っていた
うまく割ることはできませんでしたが、燃えればいいやということで着火。
本日のメインであるビア缶チキンを作ることに。
キャンプと言えばビア缶チキン
おいしいビア缶チキンにするためには下ごしらえは欠かせません。
あらかじめ自宅でブライン液に漬け込んだ後、スパイスを塗りたくり、あとは焼くだけ状態で持参しました。
100円ショップの五徳で鳥を支え、その上からアルミホイルで作ったバケツをかぶせ、1時間放置!
と、ここで問題発生。
雨が強すぎて足元がもはや川になっていたのです。
慌ててキャンプギアたちをタープの中心に全て寄せることに。
慌ただしく配置をいじり始めた直後、スタッフのお兄さんが見回りに来てくれました。
もし、心配であればバンガローを貸し出してくれるとのこと。
なんて気遣いのできる方。
嬉しい提案でしたが、これもいい経験だと思い断ってしまいました。
スタッフのお兄さんごめんなさい。
そのあとも定期的に見回りに来てくれて、ありがとうございました。
てんやわんやしている間に焚き火が鎮火…
すぐに火をつけ直しましたが、火力がなかなか安定しません。
この時、薪ではなく最初から火力が長時間安定する炭を使えばよかったと反省しました。
気を取り直してメスティンで米を炊くことに。
こちらは固形燃料のため簡単。
今回も美味しそうに炊けました!
さてさて、ビア缶チキンさんはどうでしょうか。
いざ、オープン!
肩は生焼け、足は真っ黒!
ええ、はい、見事に失敗しました。
原因は以下のことが考えられます。
火力が安定しなかった
被せ物が簡素すぎて熱がきちんと籠らなかった。
期待していただけに私は少し落ち込みましたが、ぱそさんは全く落ち込まず、
と部位ごとに切り出したチキンさんを網の上に放り投げていました。
なんてたくましい子!
肝心の味はジューシーでスパイシー。
全く硬くなく、パサついてもいませんでした。
炊きたてご飯との相性も抜群!
お酒も進んじゃいます。
雨も気がつけば弱くなり、足元も水もどこかへ消えてしまいました。
このキャンプ場かなり水捌けが良いようで、水たまりがすぐに消えたのは本当にありがたかったです。
夕暮れ
日も暮れてきたため、ランタンを点灯。
今回気が付いたのですが、メインランタンとして使用しているSOTOのガスランタン、虫が全然寄って来ません。
これだけ明るいのに虫が寄ってこないのはリフレクターの色が影響しているのでしょうか。
ガス缶もカセットコンロと同じものが使用できるため、ぜひオススメしたいです。
天気予報では夜間も雨が降る可能性があるとのことで、今回は車中泊をすることに。
車の後部座席を倒して、マットを敷き寝床を確保。
少し傾斜がありましたが、着替えや使っていないテーブルなどで高さを調整。
無事、寝心地のいい空間が完成しました。
なお、外に展開していたギアたちは全て、テントの中に収納。
意外と収まるものですね!
車の中は少し蒸し暑く(原因はみつおが発する熱:ぱそ調べ)
気持ち窓を開けることに。
これがいちばんの失敗だと知らぬまま。
起床
時刻は7時
足のかゆさで目が覚めました。
どうやら寝ている最中に窓から虫が侵入したようです。
スパイの如く、2人の右足首を噛んで行きやがりました。
2人して同じ場所刺されるなんて面白いねなんて話していたのですが、帰る頃には足首がパンパンに腫れ上がっていました。
当初は蚊だと思い込んでいましたが、ブユの仕業のようです。
これから1週間近く、夫婦揃って足の痛みに悶絶するのはまた別の話。
・虫は車の排気ガスに寄ってくるため、車のエンジンはすぐに切ろう。
・蚊取り線香や防虫スプレーは必須。
・できるだけ肌を露出しない服装を心がけよう。
・車中泊をする際は窓に蚊帳を取り付けるとGood
朝食
夜間は雨がかなり降っていましたが、起きた時点で雨は止んでいました。
タープを見ると水をしっかりと撥水しており、裏側には一切染み込んでいませんでした。
朝食を食べる前にコーヒーを入れることに。
今回はダイソーで購入したミルを使用しました。
このミルの価格なんと550円!
少しごつい形をしていますが、しっかりコーヒー豆を挽くことができます。
また、粉の粗さを5段階で調整できる点も気に入ってます。
美味しいコーヒーを飲んだ後は朝食作り!
本日のメニューは、トマトリゾットです。
メスティンがあれば他のクッカー要らずですね!
少し辛めに味付けしたリゾットを器に盛り、仕上げに移ります。
粉チーズを振りかけ、バーナーで炙り完成。
辛味とトマトのやさしい味が体を内側から温めてくれます。
結構量がありましたが、するする食べられちゃいました。
撤収
撤収時は雨が降っていなかったこともあって丁寧に片付けを行いました。
タープはそのまま濡れたままにするとカビが生えてしまうため、余計な水分をできるだけ拭き取ります。
ギアたちに付いた泥も忘れずしっかり拭き取りました。
前回のキャンプの反省を生かし、車に積み込む手順を考え撤収。
私、着実に成長しています。
カビを生やさないように、急いで帰宅し濡れたタープとテントをしっかり天日干しします。
帰宅した時には完全に晴れていたため、助かりました。
片付けは大変でしたけど、いい経験になりました。
まとめ
今回の反省まとめは以下の通りです!
・虫は排気ガスや呼吸に寄ってくる。
防虫対策をしっかりと講じるとともに、正しい知識を身につけよう。
・ナイフは研がねば真価を発揮しない。
手入れは欠かさずしよう。
・薪と炭の違いを理解しよう。
料理によって薪や炭、ガス缶を使い分けよう。
・雨や風の対処を怠ると命に関わる。
雨の可能性がある時は、フライシートやシェルターを使用しよう。
・防虫対策はしっかりしよう。
できるだけ肌の露出も少なくしたり、防虫スプレーなどを活用しよう。
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